匂いの違い、空気の違い
東京から仙台への移動で、
わたしは好んでバスを使います。
みんなは、大変だねっていうけれど、
わたしにとっては、
綺麗な景色を眺めながら、
ゆっくり本を読み、
眠たくなったらそのまま寝れる
至福の時間。
ちょこちょこ乗っていると
季節ごとに風景が変わり、
四季の移り変わりを感じられる
フツフツと幸せを感じられる時間でもあります。
四月は道路沿いに咲く桜が本当に綺麗で、
飽きもせず眺めていたし、
この時期は新緑や、
田んぼに張られた水が
キラキラと輝いて本当に綺麗。
夏の青空も、
秋の稲穂の時期も格別だし、
冬の雪景色はため息が出ます。
途中、
数カ所サービスエリアでの休憩があるのだけれど、
今日はすごいことに気づいてしまいました!
最初の羽生、
次の那須高原、
最後の国見、
バスを降り立った時の温度感と匂いがこんなにも違うなんて!!
羽生はまだ暑いくらいで、初夏のウキウキした感じ。
那須高原では、何か分からないけれど甘い良い匂いの花の香りがほんのりただよっていて。
国見は、東北らしく少しひんやりした空気と、
さっきとはまた違った甘酸っぱい花の匂い。
それに気づいた瞬間、
「ああ、やっぱり
その土地その土地の風土があるんだなぁ」
って、
当たり前なんだけど、
大事なことを肌身でわかってしまった衝撃を受けました。
それと同時に、
そんな変化に気づいた自分への喜びも。
気持ちいい風だな、
いい匂いだな、
嬉しい、嬉しい、
こんななんでもない日々に立っていられることが、
なんて嬉しいことなんだろう、
って。
なんでもない日常に、
幸せを感じられること。
手間もいらないし、なんて安上がり。
誰にでもできること。
だけど、この感覚。
忙しい中で忘れちゃってる人が多いんじゃないかな。
そういう人って、なんとなく直線に生きているイメージがあります。
周りには素晴らしいものがたくさんあるのに、
自分の目の前にある直線だけを見ている。
ふと、目線を上げて欲しいな。
周りに広がる、
いつもの日常の美しいものに気づいて欲しいな。
この感度もね、
訓練だと思うのですよ。
ほら、今日も夕焼けが綺麗ですよ。

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